[ロンドン 22日 ロイター] 人気小説「ハリー・ポッター」シリーズの完結編となる第7巻「Harry Potter and the Deathly Hallows(ハリー・ポッターと死の秘宝=仮題)」が英国時間21日午前零時1分に発売されたが、現地各紙は全600ページ余りの同書の書評をその日の朝刊に掲載しようと、速読者を雇うなど対応に追われた。 英タブロイド紙のサンが書評のために雇った速読チャンピオンのアン・ジョーンズ氏は、同書(米国版)を47分1秒で読破。筋書きは若干複雑な感じを受けるとしながらも、読み出したらやめられない本であることに変わりはないと評した。 また、英タイムズ紙の批評家ケイト・ミューア氏も同書を速読したと断った上で、それでもなお作品には感銘を受けたとコメント。「胸が押しつぶされるようなこの本で、ハリー・ポッターのシリーズは成功裏に完結した」としている。 英スーパーマーケットチェーンのアスダは、希望小売価格17.99ポンド(約4500円)の同書を5ポンドで販売。用意した50万部の97%を発売開始後36時間前後で売り、大幅値引きによる多売が奏功している。同社のスポークスマンによると、2005年に出版された第6巻「ハリー・ポッターと謎のプリンス」に比べ、最終第7巻は2倍のペースで売れているという。 *本文の文言を一部手直しして再送します。 最終更新:7月23日15時47分