ヘリオガバルスの市～18歳未満の閲覧を禁止します。「怪奇大作戦セカンドファイル　2話　昭和幻燈小路」

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「怪奇大作戦セカンドファイル　2話　昭和幻燈小路」

見るのがつらひ。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

＞＞＞台風一家にやられたんで、再放送希望。まあ、NHKも配慮した方とは思うが、・・・・。

＞＞＞えー、今回は実相寺監督マニアなあたいとしては、実につらい。出来が悪いとかでなく、この2話の脚本は監督が自分のベストワーク（「帝都物語」での復帰以前の著作の記述）とした「京都買います」を彷彿とさせる内容なので、これを監督が演出出来なかったのがかえすがえすも無念。

＞＞＞演出家の脚本というのはその本人でないと理解困難な部分もあるので、北浦監督も弟子筋として実に思うことあったと思う、また実相寺さんは自作の分析を発表後に著作とかで詳細に述べられてたので、念願の新怪奇での話を聞けないのもまた無念。

＞＞＞で、希代の俳優がやった牧史郎のキャラは誰にも出来ないので、眼の暗さが似ていて他は別の西島さんには顔を映すだけで狂気が漂えるレベル？まで頑張って欲しい。まあ、堀内正美さんが20若ければ、
・・・・で、堀内さんも出てた。清水さん、寺田さんといった長年の実相寺組俳優のこの三人が一緒に出たのは初かもしれない。（「ダイナ」で清水さん、堀内さんは共演、といっても場面は別。）

＞＞＞で、内容なんだが、・・・・・旧怪奇でもあった超科学設定話。一応、通常科学を基本としてるのが怪奇（新は特に考証を練ってるはず）だが、話によっては擬似科学やオカルト話もあるんで油断がならないし、劇中の牧が「却下！」してた超SF設定？で事件解決（してないようだが）したと思い込んだようなのもなかなか。
＞＞＞ただ、3話のミニシリーズ（シリーズ続編あるよね）の2話目でこれはキツイな、一般視聴者置いてけぼり。さすがだ！

＞＞＞「京都買います」で平安の遺物を侵食した昭和の風景すら平成の世では貴重な存在、「ノスタル爺」になってしまってる皮肉な構造にマニアも唸る。
・・・今回は思いを捧げる存在、理想化した女性がなく、何故か追い求める謎の少女というやや物語的には後退した感じだが、（30分、45分と尺の違いもあるが）もう幻の女すら形つくれない貧しい平成世代の心を表してるとも思われ、・・・・。
＞＞＞NHK的には「三丁目の夕日」の線を狙ったかと思われ、・・・・。

＞＞＞つくづく思ったのだが、実相寺画面は再現出来ると技術的には思う、しかしそれをやったら北浦監督はお終いだった。（監督っぽい部分はそりゃ弟子だもの）後は各人自分の中で実相寺アングルで今回の話を補完して下さい。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

＞＞＞これでまた見る楽しみが減った、・・・・。監督の遺作は残り少ない。

＞＞＞次回は、「リング」でブレイクした中田秀夫監督。顔でかい。（没）

【2007/07/17 00:10】 | 特撮/円谷系 | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) |

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